Closing Channels #

// チャネルを<em>閉じる</em>とそのチャネルにはもう値を送らないことを示せる。
// これはチャネルの受信者に終わりを伝えるのに使える。

package main

import "fmt"

// この例ではチャネル `jobs` を使って `main()` ゴルーチンからワーカーゴルーチンに仕事を送る。
// ワーカーに実行してもらう仕事を送り終えると、チャネル `jobs` を閉じる。
func main() {
	jobs := make(chan int, 5)
	done := make(chan bool)

	// ワーカーを起動する。
	// このゴルーチンは `j, more := <-jobs` の行で繰り返し `jobs` から値を受信する。
	// チャネルから2つ値を読み出しているのがキモだ。
	// チャネルが閉じられており、そのチャネルの値をすべて受信し終えているとき、`more` は false になる。
	// こうして最後の仕事を終えたことがわかるので、`done` を送り返せる。
	go func() {
		for {
			j, more := <-jobs
			if more {
				fmt.Println("received job", j)
			} else {
				fmt.Println("received all jobs")
				done <- true
				return
			}
		}
	}()

	// チャネル `jobs` を通じて3つの仕事をワーカーに送り、その後チャネルを閉じる。
	for j := 1; j <= 3; j++ {
		jobs <- j
		fmt.Println("sent job", j)
	}
	close(jobs)
	fmt.Println("sent all jobs")

	// 既に紹介した[同期](channel-synchronization.html)のやり方で、ワーカーを待つ。
	<-done
}

$ go run closing-channels.go 
sent job 1
received job 1
sent job 2
received job 2
sent job 3
received job 3
sent all jobs
received all jobs

# チャネルを閉じるというアイデアは、次の例である `range` をチャネルに適用するというアイデアにつながる。